南カリフォルニアで唯一と言ってもいいAVAテメキュラ・ヴァレー(Temecula Valley )に中国資本が投入されているそうです(Here's why Chinese money is pouring into Temecula's wine region)。

テメキュラは1960年代にワイン作りが始まった地域ですが、1990年代末期にはピアス病によって壊滅的な打撃を受けました。被害の少なかったワイナリーでも40%のブドウの樹を失うほどの被害でした。

ただ、これによって畑の植え替えを強いられたことが、結果的には品質の向上に結びついたという面もあるようです。

テメキュラの最大のメリットは立地。ロスアンゼルス、サンディエゴ、オレンジカウンティから近く、車で2時間以内の範囲に2000万人の人口を抱えます。

それを活かしてのワインツーリズムを狙って、中国資本が次々と投入されているとのこと。現在のワイナリーの数は40ほどですが、2020年には100と倍増以上になりそう。

そのうち少なくとも5つは中国系のプロジェクトで、中でも最大規模のTwelve Oaksというワイナリーはホテルも備えたリゾートとして開発されているとのこと。2019年のオープンを予定しています。

ロスアンゼルスから比較的近いワイン産地というとサンタバーバラがありますが、LAの空港からでも2時間半くらいかかったと思います。まして、オレンジカウンティなど南の方からは相当な道のりになります。ちなみに映画サイドウェイはサンディエゴから旅に出ていましたから、やっぱり特別なときに行く感じだったのでしょうね。

これからはLAに旅行に行った際に、テメキュラ訪問も考えていいかもしれません。